東京大学、KEK ハイパーカミオカンデ計画の推進に関する覚書を締結
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- 高エネルギ-加速器研究機構
- J-PARCセンター
東京大学と高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、これまでハイパーカミオカンデ計画構想を具体化するための機関間の協力に関する覚書により、関係を強固なものにしてきました 。このたび、本計画の本格着手に併せて、当該覚書を発展させ、両機関の協力体制を確実なものにするための組織を明確化するなど連携をより一層強化し、本計画の着実な推進を図ることを目的として、本年5月、ハイパーカミオカンデ計画の推進に関する覚書を締結しました。
ハイパーカミオカンデ計画は、日本をホスト国とする国際協力科学事業であり、スーパーカミオカンデの8.4倍の有効体積を持つ水槽に超高感度光センサーを取り付けた超大型地下実験装置と、大強度陽子加速器J-PARCの大強度化を組み合わせることにより、宇宙の物質の起源と素粒子の統一理論の解明を目指すものです。本年2月には、ハイパーカミオカンデ計画の初年度予算35億円を含む令和元年度補正予算が成立し、ハイパーカミオカンデ計画が正式に開始されました。
東京大学の五神真総長、KEKの山内正則機構長がこのほど締結した覚書では、両機関が連携・協力して本計画を推進するため、合同でハイパーカミオカンデ計画推進室などを置くことに加え、東京大学が岐阜県飛騨市にハイパーカミオカンデ検出器を建設、KEKがJ-PARC大強度陽子加速器とニュートリノビームラインの増強および前置検出器の整備を行い、両機関がそれぞれの運用に責任を持つことなどを挙げています。
覚書の締結は、新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言の最中のため、両機関が一堂に会する形での締結式は行わず、両機関の代表がそれぞれ覚書に署名し、郵送で交換する方法が取られました。
ハイパーカミオカンデ計画の実験開始は令和9年を目指しており、国内外からの参加パートナーと協力し、宇宙の物質の起源や究極の物理法則といった根源的な謎に迫ります。
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